ゴリラ採用事業/広告運用 定例議題

Yahoo広告 費用対効果の評価 — このまま続けるか、撤退か

掲載15日間の実測。問い合わせは1件だけ(実質CPA 約4万円)。
7/21の定例でディスプレイ停止・検索継続を決定し、改善施策まで実施済みです。
2026年7月21日 Yahoo広告API 実測対象:2026/07/06〜07/21リード管理シート実データ照合

定例での決定事項と、実施状況

1
ディスプレイ広告を停止する 実施済み
15日間で37,880円を消化し、問い合わせは0件。クリエイティブをMetaと同一にした後の7日間でも478クリック・0件で、配信先そのものが合っていないと確定したため停止。
設定はキャンペーンを停止状態に変更済み(配信実績が0円になることは翌日の数値で最終確認)。
2
検索広告は継続し、日予算を3,000円に設定 実施済み
ディスプレイを止めた分を検索に寄せる判断。日予算2,500円→3,000円に変更済み。
ただし後述のとおり、現状の制約は予算ではなく広告の品質であるため、予算増額単独では消化は増えません。
3
検索広告の改善施策を実施 実施済み
広告表示オプションの有効化、汎用キーワードの絞り込み、除外キーワードの追加を実施(詳細は後述)。いずれも追加費用ゼロの施策です。

結論:現時点で費用対効果は成立していない

掲載日数
15日目
配信ON=7/6夜。実配信ベース約14日
Yahoo経由の問い合わせ
1 件 ▼ 低調
検索の指名クリック1件のみ・7/11
消化した広告費(合計)
42,271 円
ディスプレイ37,880+検索4,391
問い合わせ1件あたり広告費
42,271 円
全消化額 ÷ 問い合わせ1件
費用の大半(37,880円)を占めるディスプレイが、問い合わせ0件。 残る検索の1件も「ゴリラ採用」と会社名で検索した指名クリックで、この層はSEOで上位表示され無料で取れていた可能性が高い(増分の価値は限定的)。つまり実質的に「新しく獲得できた問い合わせ」はほぼゼロに近い。

7/14定例の宿題への答え — クリエイティブを揃えても0件だった

前回定例の決定は「7本バラバラのクリエイティブではMetaと比較できない。まずMetaと同じプレスリリース広告に統一してから、続ける/止めるを決める」。7/14に差し替え完了。その後の実測がこちら。

差し替え後の広告費
19,499 円
7/15〜07/21の7日間(ディスプレイ16,230+検索3,269)
クリック
490 回
ディスプレイ478+検索12
問い合わせ
0 件 ゼロ
Meta同一クリエイティブでも0
Metaと全く同じプレスリリース広告に揃えても、Yahooディスプレイは7日間・478クリックで0件。 これで「クリエイティブが悪いから取れない」という仮説は消えた。問題はクリエイティブではなく、Yahooディスプレイという“配信先の面”そのもの。同じ広告がMetaでは受注まで生んでいる(次セクション)。定例の宿題は、この時点で答えが出たと考えられる。

媒体別の内訳 — お金はディスプレイに消えている

消化した広告費と獲得した問い合わせ(2026/07/06〜07/21)
ディスプレイ37,880円 · 問い合わせ 0件検索4,391円 · 問い合わせ 1件
媒体広告費表示回数クリック問い合わせ問い合わせ単価
ディスプレイ広告37,880円407,5771,2150
検索広告4,391円5962114,391円
合計42,271円408,1731,236142,271円
ディスプレイは407,577回表示・1,215クリックを集めながら、問い合わせは0。 クリックは取れるが、その先(フォーム入力)に一切つながっていない。1,215クリックで0件は、統計的に見て「問い合わせ率0.1%未満」=Metaの獲得効率とは桁が違う。クリック単価が安いこと(面が広く表示されること)が、そのまま“質の低いクリックを大量に買っている”ことを意味している

地域別 — どの都府県も問い合わせは0

「特定の地域だけ効いている」ということもない。配信対象すべてで0件。

地域広告費問い合わせ
東京10,612円0
大阪6,866円0
埼玉5,786円0
愛知5,252円0
神奈川4,671円0
福岡2,831円1
千葉2,825円0
三重(隣接・少額)510円0
※上記は媒体合算の地域別消化(大半はディスプレイ)。唯一の問い合わせ(福岡・株式会社酒井創新/7/11)は検索の指名クリックで、Yahoo広告のコンバージョン計測(検索CV=1)とリード管理シートの実記録が完全に一致。

Meta広告との対比 — 同じLPへの誘導で、効率が桁違い

予算規模が違うため単純比較はできない。ただし「1円あたり何件の問い合わせ・受注を生むか」の効率を見ると差は明確。ともに着地先は同じLP(gorilla-saiyo.jp)。

Yahoo広告

2026/07/06〜07/21(15日間)
広告費42,271円
問い合わせ1件(指名検索)
受注0件
問い合わせ1件あたり42,271円

Meta広告

2026/05/23〜07/20(累計・現行プレスクリ)
広告費(累計)835,688円
問い合わせ単価(CPL)16,386〜23,214円
受注9〜10件
受注1件あたり(CAC)約5.6万〜9.3万円で黒字
問い合わせ1件あたりの広告費(安いほど良い)
Yahoo広告(全体)42,271円 · 問い合わせ1件・指名Meta広告(実記録計測)23,214円 · シート記録36件基準Meta広告(Pixel計測)16,386円 · Meta計測51件基準
Yahooが問い合わせ1件を得るのに使った額(約4万円)で、Metaは2件前後の問い合わせを取り、さらにその先の受注まで生んでいる。 しかもYahooの1件は指名(=もともと知っている人)。新規の見込み客を掘り起こす力は、現状Metaに集約されている。
※Yahooは母数が1件のため単価は不安定。「約4万円で1件」は正確な単価というより“この期間の実績”として読む。

なぜYahooでは問い合わせが出ないのか(分解)

構成要素実績読み取り
ディスプレイ
面へのプッシュ広告
1,215クリック/0件 建設業の採用決裁者に当たっていない。クリックは安く大量に出るが、意思決定者ではない層の誤クリック・興味本位が中心と見られる。クリエイティブを揃えても改善しなかった
検索・顕在(非指名)
「採用代行」等で探す層
クリックはあるが0件 そもそも「建設×採用代行」を能動的に検索する需要が小さい(表示機会自体が少ない)。7/14に入札を引き上げたが、以降も問い合わせは0のまま
検索・指名
「ゴリラ採用」で探す層
1件(唯一の問い合わせ) ここは機能する。ただしSEOでも上位表示(無料)で取れている。広告で買い直しているだけの可能性があり、増分は小さい
Yahooで唯一“効く”のは指名検索だけ。 しかしそれはSEOで無料で取れている層と重なる。「新しい見込み客を増やす」目的では、現状のYahoo(ディスプレイ+顕在検索)は機能していない。

検索広告の本当のボトルネック — 予算ではなく「品質」

日予算を3,000円に増やしましたが、それだけでは表示は増えません。理由は数字で明確です。

表示シェア(取れている割合)
13.9%
高いほど良い。残りは競合に取られている
品質による損失
85.9%
広告の掲載順位が足りず表示されなかった割合
予算による損失
0.17%
予算切れで表示されなかった割合。ほぼゼロ
予算はボトルネックではありません。 表示機会を失っている理由の85.9%が「品質(掲載順位)」で、予算切れによる損失は0.17%しかありません。実際、検索の消化は1日あたり約314円で、日予算3,000円の大半が使われずに残っています。日予算を増やしても表示は増えません。掲載順位を上げること(=広告の品質を上げるか、入札を上げるか)だけが効きます。今回の改善はすべて前者、追加費用ゼロで品質を上げる施策です。

実施した改善施策(すべて追加費用ゼロ)

施策内容なぜ効くか
1. 広告表示オプションの有効化 コールアウト4件(月額7万円の定額制/建設業に完全特化/全国の建設会社に対応/求人から面接調整まで対応)と、サービス紹介の追加表示1件を広告に接続 作成・審査承認まで済んでいたのに広告に接続されておらず、表示されていなかった。接続すると広告の占有面積が増え、クリック率と掲載順位が上がる
2. 汎用キーワードの絞り込み 「採用代行」など汎用3語を、意味が広がる設定から完全一致に変更(従来設定は停止・復元可能) この3語だけで表示の約7割を占めながらクリック率1.6%。他社の社名検索(同業サービス名など)まで拾って表示が無駄打ちになり、品質を下げていた
3. 除外キーワードの追加 14件から36件へ。同業他社の社名19件と、対象外の検索(フリーランス・個人事業主・就職代行)3件を追加 クリックされない表示を減らし、クリック率を回復させる。自社のキーワードを巻き込む語(RPO・リクルート・事務所など)は意図的に除外していない
キーワードごとの実力差は明確です。 汎用キーワードはクリック率1.6%、建設業に特化したキーワードは7.1%、社名での検索は33%。 効いていない汎用に表示を食われていた状態を解消しました。効果は表示シェアと品質による損失の推移で測ります。

撤退ライン(2段階で確定)

「感覚で続ける/止める」をやめるため、いくら使って何件なら撤退するかを先に決めました。対象は指名(社名検索)を除いた検索広告です。

第1段階 7月28日
そもそもテストが成立するかを判定
今回の改善で表示シェアが上がり、1日あたりの消化が1,000円以上になっていれば第2段階へ。500円未満のままなら、検証に4ヶ月かかる計算になるため、テスト自体を行わず指名のみに縮小する。
第2段階 最大4週間
上限3万円で検証
指名を除いた検索広告の累計消化が3万円に達するか、4週間が経過するまで実施。問い合わせが1件でも出れば継続確定(1件3万円以下なら採算が合うため)。0件なら停止。
撤退した場合
指名のみに縮小
社名で検索した人だけを拾う最小限の出稿(1日100〜300円)に絞る。他社に社名の枠を取られないための守り。Yahoo全体で月1万円未満に収まる。
この3万円という数字の根拠と、限界(正直に記載します)
・現在地は、指名を除いた検索で累計3,728円・13クリック・問い合わせ0件(クリック単価は約287円)。
・3万円を使うと約105クリックに達し、そこで0件なら「問い合わせ率は2.9%未満」と言える水準になります。
ただしこれは「効かないと証明できた」ことにはなりません。完全に否定するには約9万円(約314クリック)必要です。
・そこまで出すより、同じ資金をMeta広告に回した方が期待値が高いと判断しました。つまり3万円での停止は統計的な証明ではなく、経営判断としての見切りです。
・逆に「効く」ことは早く分かります。1件出た時点で継続の判断ができます。
・ディスプレイについては、この検証の対象外です。クリエイティブを揃えても0件だったため再開しません。再挑戦するなら、一度LPを訪れた人だけを追いかける設計に変えてからになります。

今後のYahooの位置づけ

残す:指名検索(ブランド防衛)

「ゴリラ採用」で検索した人を確実に取り、他社に指名枠を奪われないための最小限の出稿。日100〜300円で足りる。攻めではなく守り。

再挑戦するなら:リターゲティングのみ

不特定多数に見せるプッシュ型はやめ、一度LPを訪れた人だけを追いかける設計にする。意思がある層に絞れるため、面出稿より問い合わせにつながりやすい。まずはMetaに集中し、余力が出たら検証する位置づけ。

数値の前提・確度(事実主義)
確度A(自分で実測)=掲載日数・広告費・表示・クリック・問い合わせ件数・地域別・「クリエ統一後0件」・Metaの累計費用/受注。Yahoo広告API(ReportDefinitionService)とリード管理シート「LP問い合わせ」の照合による。
確度B(推測)=唯一の問い合わせ(酒井創新)が「SEOで無料で取れていた層」という増分価値の低さ。指名クリックであることから蓋然性は高いが、その人がSEOでも来ていたかは断定できない。
・Yahooの問い合わせは計測漏れではない。Yahoo側のコンバージョン計測(検索1・ディスプレイ0)と、リード管理シートの実記録(Yahoo由来1件のみ・7/11酒井創新)の2ソースが一致。
・「問い合わせ1件あたり広告費」はYahooの母数が少ないため単価として不安定。正確な単価というより“この期間の実績”として扱う。
・月コストの約91,000円は日予算上限(検索2,500+ディスプレイ2,000=4,500円/日)ではなく、実測消化ペース(15日で42,271円)からの月換算。
・Metaの数値は2026-07-20のMeta広告AI診断(Graph API実測)およびリード管理シートの受注ステータス(星野代表が最新化)による。